2015年08月

大人の階段、BRAI上巻そして下巻

首を長くして続編を待つというのはもどかしいながら楽しい経験だ。そのもどかしさゆえ、様々な理由で続編が出ないことに怒りを感じることはあるが、逆に続編が出てほしくなかったと思うものも多い。その原体験がBRAI上巻だった。

BRAI上巻は名作ということになっているが、色々難点のある作品だった。一つは展開がくさくて幼稚というのがある。あれが恥ずかしいので好きになれなかった人も居た。そして、絵が聖闘士星矢のアニメーターが書いているというのが話題になっていて本当に良く似ていた。主人公の必殺技も乱打というやつでペガサス流星拳そっくりな感じで二番煎じくさい。さらにシステムが駄目だ。はっきり言って戦闘その他は最近のフリーゲームよりも相当悪いくらいだ。あの当時でもファルコムの英雄伝説とかあったわけだし、それらと比較するとレベルが相当低いといわざるをえない。それでも当時べらぼうに面白かったのだ。そんなくさい展開は少年誌や小説で良いだろうという向きもあるかもしれないが、やはり自分の愛しているメディアでそれを見たいのだ。PCのRPGでその展開が見られる、最高じゃないか。又、音楽も良かった。SHOW-YAとかいうバンドから提供された音楽らしく、これが又ゲームの要所要所に効いていてぴったりだった。さらにエンディングは音楽との相乗効果で下巻への期待感をあおるものだった。下巻が待ち遠しい、そう考えた人は多かったと思う。僕だってそうだ。人前では斜に構えて否定しながらも、こういう王道展開を自分の愛するメディアで見たいのだ。続きを読む

PC-98版 シュヴァルツシルトⅠ攻略(最終局面攻略多)

工画堂、それは非常にマニアックなメーカー、そんな印象を抱かせたのはPC-98版パワードール、そしてシュバルツシルトだ。シュヴァルツシルトとの出会いは大須のBit-inn名古屋だった。Bit-inn名古屋とはPC-98のショールームのようなもので自由に使える98が2台ほど置いてあるので、そこに学生が入り浸ってゲームをしていることが多かった。当時中学生だったのだが高校生がやっていたシュヴァルツシルトが面白そうだった。その面白そうなゲームを後日入手したが、極悪な難易度であり、結局挫折した。難しさの質が「合理的な判断なら勝てる」というタイプのものではなく、かなり理不尽な覚え系作業ゲームの難易度だったので、そういうのが苦手な自分としては好きになれなかった。ただ、その頃と今では感想も違っていよう。そして懐かしさはそれだけで味になる。というわけで、20年以上の星霜を経て最近数ヶ月がかりで攻略した。

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