鉄下駄暦とロードバイク暦が同じというどこかの彼女居ない暦みたいだ。今まで鉄下駄から変えなかったのは、ホイールを換えることでそれほど大きく変ると信じられなかったからだ。全国100万鉄下駄少年少女のためにレビューしなければなるまい。鉄下駄から変えて変ったことに重点を置こう

1.のり心地
これはホイールというより、チューブレスタイヤであることが大きい。最初付属のタイヤの空気圧が5Bar~7Barと書いてあって驚いた。こんな低い空気圧で乗れるのか。最初はMAXの7Barにしていたが、次第に落として行き今は6Barあたりが好みだ。乗り心地が良いと何が良いかだが、平地を走るのが楽になるし、なにより下りが怖くない。クリンチャー時代は何かあるたびに跳ねるような感触が怖くて必要以上にスピードを絞っていた。

2.漕ぎ出し
漕ぎ出しが軽いと皆書いているが、僕はそれほど感じなかった。最初に乗ったときも漕ぎ出しに期待していただけにがっかりしたのを覚えている。でも、皆そういっているから僕がおかしいのかもしれないね。

3.登攀力
坂道に強くなりたいので買ったというのが動機だったので、本来の目的はこれ。だから、ホイールの重さを一番気にしていた。筋肉痛を残したくないので坂を最近ゆっくり上がるので当然よく追い抜かれるが、鉄下駄時代はがんばっても追いつけない。キシリウムに換えた後は、追い抜かれた後試しについて行ってみると結構余裕で追い越せそうな感じだ。でも、別に軽くなったからとは思えない。結局このホイールの真価はなんなのか?

4.修行からレジャーへの転換
2,3の漕ぎ出しや軽さ故の登攀力は調べていたので、それが売りだと思っていた。だが、結局このホイールの真価は「鉄下駄より少ないケイデンスでも進む」という点だと思う。だから、どういう状況ではなく、総合的に楽なわけだ。鉄下駄でケイデンス90縛りで色々やったのは、それを続けないとすぐ失速するし加速してもスピードが乗ってこないからだ。100キロを三日連続で走るのは前だったら辛かったが、このホイールを買ってからやってみるとそれが出来てしまう。だらだら乗っても進んでくれるので疲れないのだ。

昔、鉄下駄で一日250キロとか走ったけど、あれは今考えると修行だ。修行だからモチベーションが高い時期が終わるともうやる気が起きない。でも、修行なのは修行というモチベーションにしないと自転車が進んでくれないから自分を騙してやっていたわけだ。でも、実際体が疲れたら面白くない。去年あまり乗らなかったのもそういう面が大きいし、再開した今年だってまだ300キロ乗っていなかったんじゃないか。わずか二週間前に買ったのだが、既に700キロくらいは乗っている。

体が疲れずに自転車の良い所だけ体感したほうが面白いに決まっている。そして、このホイールはそれを可能にしてくれた。