どこかでだれかが”次の世代に命を引き継ぐ”のがどうこう言っていて、そのご褒美が家族手当だと言っていたが、もしかしたらそれも一つの考えかもしれない。”働きやすい環境が云々”というのも正解なのかもしれない。ただ、メインの理由はそこではないのだろう、と勝手に思っている。


会社にとってそいつが子供を産もうが産むまいが知ったことではない。昔と違って主従関係ではないからだ。しかし、会社としては社員に結婚して欲しいし子供も産んで欲しいのだ。理由はとても簡単で、「独身者はいざとなれば逃げる」というところにある。女房を養っていれば逃げられない。子供が居れば尚逃げられない。つまり会社からすると無理が利くのだ。これはサラ金が家族構成を聞くのと同じ意味合いだと思われる。


なぜこんなことを書いたかというと、僕がIT業界に居て、この業界で度々逃げる奴を目撃しているからだ。逃げるというのは、鬱病になったとかそういう理由付きではなくある日いきなり来なくなることだが、やっぱり独身者。最近はやっていないが採用側として面接をするときについつい履歴書の家族構成を見ている自分が居る。自分自身いい年して独身でそういう意味ではもっとも逃亡しやすい人間なんだが、他人を見るときにはそんなこと棚上げしているのは我ながら滑稽な話だ。