先日「世の中に100%と0%というのは存在しない」と主張する人がいて、まぁそう言ってしまえばそうともいえるのだが、それによって彼が何を言いたかったのかわからないので話のあわせようが無かった。確かにイカサマでないサイコロであっても、100万回振ってすべてピンがでる確率は0ではない。だがそれが何だというのだ。そんな彼が降水確率90%なので雨が降らなかったことで気象庁がどうとか言っていたので、以前の発言は誰かの受け売りで格好良いと思ったから言っただけのことだと気付いた。


wikipediaでは「降水確率は、過去に同じような気象状況となった際の降水の情報をもとに、統計処理により確率を算出する。」とある。こんなことは当たり前で降水確率90%というからには、たぶん100000日とかそれくらいの日数があってそのうち90000日雨が降ったとかそういうことだろう。ただ、江戸時代の気象状況について気圧やら湿度やらの細かい情報が残っているとは思えないし昭和初期の記録があるとも思えないので標本は過去数十年ではないだろうか?この標本の数というのが重要なのだがWikipediaには記述が無いので何とも言えない。又「過去に同じような気象状況 」とあるが同じようなとはどのように判断したかもかかれていないのでどうしようもない。気温気圧はあるだろうし、もしかしたらドブ川のぼうふらの数とかもあるかもしれない。


なんにせよ、直近10日の天気予報が全はずれであったとしても、別に気象庁の責任ではない。責任があるとすると標本数が確率論から逸脱した数であった場合とか「過去に同じような」の判断材料が不適切だったとかそういう場合であるが、まぁまさかそんなことは無いだろう。さらに降水確率100%なのに雨の降らない日が2回続いたとしても別に問題ではない。10%刻みで99%という表記をしない以上、99%は100%と同じ意味なので数日のはずれは当然ありえる。況や正味の意味で100%だとしてもいままでそういった状況では常に雨が降っていただけで今後降らないとは言えないので別に気象庁のせいではない。他にも直近に重みを置いた確率を使っているとか、 「過去に同じような」の判断を時々変えているというのはあるかもしれない。いずれにしても経験則で言っているだけなので外れるのは当たり前だということだ。


そもそも、「いままでこういう状況ならこれだけの日数こうなっていた」といっているだけなので、天気予報に「外れ」という概念はないのだ。