最近股間にしこりができて痛かったので三週間ほど自転車に乗れなかった。医者へ行くと原因不明で特に問題なしということで、信用できないので次の医者にかかっても同じことを言われた。事実痛いんですけど・・・・治ってきたので久しぶりに乗ることにした。

行き先は佐久間ダムだ。リベンジだ。豊川あたりから行くのは豊川までが何度も通ったことのある道なので、設楽町経由にした。稲武トンネルを越えて行くと伊勢神トンネルを通ることになるので、香嵐渓から右折して県道33号線沿いに1000メートルほどの標高を登ることにした。歩道の無いトンネルを走るのは怖すぎるからね。香嵐渓で軽く食べたのだが、お茶が5割(500ml)くらい残っていた。まぁ、大丈夫だろう自動販売機もあるだろうし、無いとしても峠さえ越えたら町があるからそこで買えばいい。というわけでそのまま登ることに。沢を流れる水が綺麗で、その音に癒される。そして、すごく涼しい。快適でどこまでも登っていけるような気がした。
途中道路で座って休んだ。気持ちいいので寝転がってた。それにしても見渡す限り山だ。

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休憩後少ししてお茶を飲み干してしまった。途中喫茶店があったのだが何とかなると思ったから入らなかった。今思うと唯一の喫茶店だった。さらにいくとのどが渇いてきたが、料理屋なので腹も減ってないしさすがに飲み物だけというわけには行かないだろうからスルーした。麓から設楽の途中まで通り道30キロほどであったのはその二店だけ。後は自販機もなし。そう、峠さえ越えれば下に町があって最悪でも自動販売機があるのだ。これジャングルの常識。で、頂上近くでこの看板。
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伊勢神トンネルの出口を目指すので左だしそうメモしてきたのだが、とにかく自販機でも何でもいいから補給したいというあせりもあったので設楽へ。それほどでもない下り坂のあと小さな村落があった。自販機くらいあるだろうと思ったが無い!いやいや落ち着け設楽町の看板もあったからここを超えれば市街地に違いない。が、行けども行けども山登り。というより人が居ないのだ。さいとうたかおのサバイバルにでてくる少年の気分だった。もしかして、うっかり休日サイクリングしているうちに世界は滅亡したのではないか?たしかに農業が行われている形跡もあるのだが、それ以上に朽ちたビニールハウスやら廃屋が目立っており、そもそも人が誰も居ない。普通に考えるとここまで人が居ない場所に自動販売機なんかあるはずがない。そして、この先坂道を登ったとしてもそんな土地があるのか?基本的に市街地は平地だぞ。もう少し走ってもいいが、そこで水を補給できなかったらどうするのか?山の上で途方にくれるのか。そもそも戻って左にまがる体力は?渇きの恐怖に勝てなかったが、あせらずに考えて伊勢神高原方面へ行けば多分何かしらあったのだろう。間断なく流れる沢の水音がさらに渇きを催し、まるで呪いのようだった。

で、看板の位置に戻って伊勢神高原方向へ行こうと思ったが、喉が死ぬほど乾いていて完全に限界。絶対無理だと思ったので、来た道を戻ることにした。約1kmの標高を登っただけあって帰りは非常に快適だった。他のロードバイクの連中は50キロとか60キロで飛ばしていって抜いていくが、そんなの無理。曲がれないことは無いのだが、事故った時が怖い。直線40キロカーブではもっと落としてゆっくり帰ったが、それでもあっという間に香嵐渓に着いた。香嵐渓でのんだ水はめちゃめちゃおいしかった。渇きの限界だったようだ。そして、残念だが、元来た道を帰る。

力石のあたりの鉄橋
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写真だとわからないけど、近くで見ると威圧感があって良い。こういうのがすきだ。結局のどの渇きが続いていたので途中補給しながら行ったが、貝津あたりでコンビニで500mlのビールを二缶買って輪行。行儀悪く電車の中で空けて帰ってきた。帰ってからもビールのみまくりで、夜中に喉が渇いてジュースを買いに行ったりと、渇きが収まったのは日曜日の朝だった。サイコンの調子が悪いので間違っていそうだが、多分走行距離は100キロくらい。

水の補給問題が無かったとしても、この三週間のブランクで佐久間ダムまで行けたかどうか大変怪しい。標高は2000メートルくらいなら登れるはずなのだが、1000メートルくらいで疲れが結構きていたし。すこし体を戻してから再度チャレンジしたい道だ。今度は麓で水分補給して、水も満タンにして行こう。来週は晴れたら坂道ではなく平地を走ろう。ひさしぶりにのんびり師崎でも行ってみようかな。