3月ごろ買ってぼちぼちやっていたのだが、先週終わらせた。最初それほど面白いと思わず放置していた。やる気が起きたのは飛行機を手に入れてからだった。以下感想

背景ストーリー設定等
登場人物がクズかキチガイばかりなのが良い。これは本編だけだとわからないけど、ゲーム中のライフインベーダーとかをチェックするとマトモそうな奴でもほどよくキチガイなのがよくわかる。ロスサントス人物名鑑というところがすごく詳しく書いていて、ここまで細かい背景を仕込んでいることには驚いた。ただ、そこまで知るにはゲーム内でのSNSをチェックするなどの煩雑さがあり、全般的に分かりにくい。

ストーリーそのものは中々良いのではないかと思う。全員生き残るエンドもアメリカ人らしい明快さで、90年代付近のハリウッドはこんなの多かった気がする(最近は映画自体見ないので知らない)。賛否両論だろうけど、可もなく不可もなくだろう。導入部の説明不足がなければもっと良かった。ストーリーを楽しむのではなく設定や背景の細かさを楽しむゲームなのだろう。

個別ストーリーミッション
僕はお使いミッションというのが苦手で、あれを取って来い、これを置いて来いというような単純作業だとすぐにやる気がなくなる。本作はそのあたりそれなりに考えられていて、面白かったと思う。全体のストーリーはともかく、ミッション個別のストーリーは中々面白い。そしてアクション部分は、こういうゲームになれていない僕でも何とかなったし、死んでも続きからできる親切設計なのが良かった。ストレスがたまらないようになっている。問題はこれもやっぱり説明不足だということだ。指示がわかりにくいし、敗北条件もよくわからないというのが結構ある。

ランダムミッション・および不審者
いくらか我慢してこなしていったが、正直最後までやる気は起きなかった。例えば、地図にある看板のところまで車を走らせて一つ一つ破壊していくというのがあるが、こんな哺乳類じゃなくても出来そうな操作をさせられて楽しいわけが無い。いわゆる退屈なお使いミッションだ。パパラッチ等の面白いのもいくつかあったけど、全体的に要らなかったと思う。ただ、これをやらなくても本編をクリアできるところは評価できる。

ミッション外の移動
車でいちいち移動するのが億劫だった。何度も通った道を運転しないといけないというストレスがすごかった。ゲーム内のドライブが楽しい、という感想もあるがゲーム会社から金貰ってレビュー書いてるんじゃないかと思うくらい釈然としない。買ってから一ヶ月殆どやらなかったのはこれのせい。飛行機やヘリが無かったらこのゲーム自体挫折してた。

又、飛行機の運転はそれなりに楽しいのだが、使いどころが少なすぎる。トレバーだとロスサントスの南に飛行機を着陸させられない(着陸すると攻撃される)のも痛い。結局トレバーでの航空機の使い方が毎回市内への移動のために上空で乗り捨てる(脱出して墜落させる)という使い方になってしまう。もう少し何とかならなかったのか。結局ヘリを使うという選択肢しか残っていない。ヘリも街中だと場所がなくて不便だが、無いよりマシだ。

あと乗り物として戦車があるが、この操作が退屈極まりない。すごく期待外れだった。


カネ稼ぎ
暗殺ミッションで稼ぐしかなくて、これも知らないと儲けられない。そして、儲けられないと色々買えなくて多分挫折してた。株取引部分も全然面白くなくて、仕方なくやっていただけだ。こういう必須なのにアホみたいに退屈なのはやめて欲しい。暗殺ミッション前に勝手に株買ってくれるとか自動化して欲しい。

 総合的な感想
色々文句は言ったが、かなり面白い部類に入ると思う。僕が短気なだけで実は皆運転を楽しんでいるんだ、ということもありえるだろうけど、だとしたら皆暇すぎるだろ。とりあえずオフライン部分については、ネットで言われているような高い評価を与えられない。かなり良作だが名作というほどでもない。もちろん値段分の価値はあると思うが。とはいえ、今までやったPS4のゲームでは一番面白い。

 ゲームと暴力
暴力的なゲームが現実世界での暴力を助長するという意見はよくあって、けっこうバカにしてた。でもこのゲームをやってみて、何となく納得した。オンラインでフレンド申請してきた子は中学生の男の子だった。その子によると中学生はけっこう多いらしい。小中学生がこういうのをやれば現実と虚構の区別が付かないことだってあるだろう。大人でも現実と虚構の区別が付かない奴がいるくらいだからなぁ